私の座右の銘
私は大学時代、体育会山岳部に所属してまして、体育会というところはそれはそれは上下関係の厳しい組織でありまして、四年神様 三年仏様 二年人間 一年生は雑巾という扱いでありまして。。。
あの植村直巳氏でさえも明治大学山岳部に入りたてのころは合宿ではシゴカレてはバテテいたそうです。
皆さん「シゴキ」という言葉を知ってますか?体育会山岳部のシゴキは並みのシゴキではなく、想像を絶するシゴキなのです。五月に行われる新人合宿は後立山連峰の白馬岳付近でするんですが、初日から肩に食い込むほどのザックを背負い、今日の幕営地まで延々と歩き続けるのです。
一年生は必ずここでバテさせられるのですが、「おらー ちんたら歩いてんじゃねーぞー」「早く歩けー」
後からピッケルで太ももを叩かれ、容赦なく激しい言葉が飛ぶのです。当然一年生はバテて動けなくなる訳であります。私も意識が朦朧とするまで歩かされバテてしまいました。精神的にも肉体的にも立ち上がれなくなった時の先輩の一言「麦は踏まれて育つんだよ」それも優しい声で、さっきまであんな恐ろしい鬼の様だった先輩が・・・優しい顔で
おかげ様で僕は好きでもない勉強を他人より多く学ぶ事になるのですが・・・・・
私の座右の銘はこの「麦は踏まれて育つんだよ」になりました。
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